So-net無料ブログ作成

お読み下さる皆様へ

元々は、都通研(東京都障害者通所活動施設職員研究会)で行い好評を博したアクティヴィティでした。
例のスラップ訴訟によって中断を余儀なくされていたものを、ここに復活(復刻)します。

少しでも事実と異なる事が記述されていると気付かれた方は、安易に法的手段に頼らず、
是非詳細をコメント欄にてご連絡下さい。論理の整合性があれば必ず話せば分かります。
そしてすぐに対応致します。
Scan0018-3.jpg
アドレスは当時公開されていたモノです。内容中略。辻井先生の名誉の為原文はこちら。
※注 3度の裁判で些細な訂正削除を数多く求められましたが
   創価学会、創価学会グループに関する記述
   一切訂正削除を求められませんでした。

目次

★論文誌寄稿文 講演録
  自閉症カンファレンスNIPPON 2002 =TEACCHモデルに学ぶ実践研究会=
  自閉症と発達障害研究の進歩 2004/Vol.8 特集 コミュニケーション 
  東京都障害者通所活動施設職員研究会 第2回研修会 2004/7/8
★重要用語
   DSM5 病名・用語翻訳ガイドライン
   ICD10 国際疾病分類第10版
  発達障害
   感覚過敏
  自閉症スペクトル
   3つ組の障害
   自閉症と正常の境(グレーゾーン)
★参考図書
  自閉症スペクトル ローナ・ウイング 親と専門家のためのガイドブック
  自閉症とマインドブラインドネス サイモン・バロン・コーエン
  自閉症とアスペルガー症候群 ウタ・フリス
  自閉症の心の世界 フランチェスカ・ハッペ
  自閉症児エリー クララ・バーク
   その他
★親からの手紙
前の30件 | -

三つ組の障害 [自閉症の定義]

Scan0065.jpgScan0056.jpgScan0057.jpg

ローナ・ウイングを代表としたサイモン・バロン=コーエン
ウタ・フリスフランチェスカ・ハッペ達によって、
遂に自閉症が「自閉症スペクトル」として定義付けられた。





この功績はWHOでも認められ、診断基準も認知された。

現在医学上の「自閉症」と言う診断を貰えるのも、
ウイング達の理論が認知されたことによる。





その基本はこうだ。

1.自閉症スペクトル三つ組の障害を持っている。

2.三つの障害のうち一つでも欠けると自閉症では無い
  その他の障害になる。

3.三つ組の障害とは以下の通り。
  
  3-1.社会的相互交渉   の障害
  3-2.コミュニケーション の障害
  3-3.想像力       の障害

  この全部の障害が揃っていると言う事が最も重要。





これに似た知ったかぶりが流した都市伝説はこちら。

発達障害の三つ組
  アスペルガー症候群
  学習障害
  ADHD

これは根拠も分類もメチャクチャ。
専門医以外の医者も勘違いしているケースがある。

Scan0069-2.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

ふたごが語る精神病のルーツ [重要図書]

Scan0072 (2).jpg

「ふたごが語る精神病のルーツ」   紀伊國屋書店
    E・フラー・トリー他






この本は古書店を回っていた時に、偶然マニアックな
専門書群の中から見つけました。
お医者さんか学者さんの蔵書だったモノでしょうか。






利益を前提に作られたモノでは無く、非常に重要な
論文集として出版された様です。
統合失調症に詳しい精神科医なら必ず読む本だそうです。
Scan0076.jpg

この論文集の中に、「統合失調症」と「自閉症」を間違う
現場の混乱が取り上げられていました。

Scan0072.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

学研 特別支援教育Webマガジン [重要図書]

「自立をめざして!
 Gakken特別支援教育Webマガジン」
                学習研究社


初め2006年 12月号だけがアクセス不能
なりましたが、






今ではこのWebマガジン存在自体が消えて
無くなりました。








Webマガジン廃刊が無い事が利点なのにも関わらずです。







「自立をめざして!Gakken特別支援教育Webマガジン12月号」には
「ニキリンコは存在しない」とChipが言っている
と言う話が、明記されています。






その記述は
浜松市 こどものこころの診療所
福井大学 児童青年期こころの専門医育成部門 指導客員教授
杉山登志朗 児童精神科医師です。






杉山登志朗先生は、WHOの診断基準や、ハッペ、ローナ・ウイング
主張とは異なる、「自閉症と正常な人がなだらかに繋がっている」と
世界的にも珍しくユニークな主張をされている人です。






ちなみにこの中の攻撃をするニセアスペ
文章を読んだだけで分かるニセアスペとは
私の事です。
Scan0045.jpg
(クリックして見てね)



間違いはすぐ変更します。詳細はコメント欄にて詳しくお書き下さい。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

学研 自閉症児の為の構造化 [重要図書]

o0081011010236943529.jpg

「ティーチビジュアル 図鑑  自閉症児のための絵で見る構造化」
        佐々木正美   学研 ヒューマンケアブックス     


この書籍は何故か今は手に入りません。

改訂版としてか、内容を変更してか分かりませんが
現在は

「自閉症児のための絵で見る構造化〈パート2〉」
         ―TEACCHビジュアル図鑑
  佐々木正美  学研 ヒューマンケアブックス     

しか手に入りません。







当初発売された
o0081011010236943529.jpg
「ティーチビジュアル 図鑑  自閉症児のための絵で見る構造化」



にはある子供が取材され、掲載されているのです。
それがカナー君。

 44~46ページに掲載されたカナー君







彼は壊れ、自殺未遂まで追い詰められ、今は支援校にすら
行けなくなっています。






リペンタントママの所のカナー君
お母さんも施設も熱心に療育を施した。
効果抜群で、カナー君はお母さんの指示通り動く様になり、
その様子は書籍で紹介までされた






出版社は装丁を変えてパート2にすればすべて終わり。
療育業者は生徒をやめさせれば終わり。






結局ツケを払うのは親と何より本人なのです。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

感覚過敏 トニー・アトウッドの論文2 [重要図書]

今まで読んだ自閉症の論文の中にはほとんど感覚過敏を取り上げた論文は無い。
強いて言えばこれ。
Scan0006.jpg

ただそれも、感覚の敏感性(sensory sensitivity)

「発達障害で感覚過敏です」と言う人の話を読むと、
全員が見事に感覚過敏(Hypersensitivity)を訴えている。

しかし、誰も原語にこだわったりしないからね。日本の本はこうなっている。
Scan0008.jpg
Scan0009.jpg

この項目については、自閉症の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
について論じているのであって、
自閉症が感覚過敏(Hypersensitivity)だと論じている訳では無い。






感覚の敏感性(sensory sensitivity)とはどう言う事か。
例えば、犬の鼻は匂いに敏感(sensory sensitivity)だ。  分かるよね。







だからといって、いつもどんな匂いにも反応し続けはしない。
もしいつも匂いに敏感だったら、もし飼い主の足が臭かったら、
部屋に入っただけで臭いで吐きまくっていなければならないし、
屁でもこいたら、犬はバク転して憤死してしまう。






匂いに敏感(sensory sensitivity)な犬でも、日常は普通に生活できるんだ。
これが感覚の敏感性(sensory sensitivity)







ところが、感覚過敏とは何か。これは人間に取って非常に重要な感覚。






例えば、本当に具合の悪い時、肌を触る風さえヒリヒリする様な感覚で、
さらに具合が悪くなる感じというのは分かるだろう?






この様に、日常に対して、何か身体の異常を感じた時に、
感覚過敏(Hypersensitivity)と言う形で人間は感じる事が出来るし表現する。
その異常な感じ方は、医者にとって患者の症状を知る重要な一つの手掛かりになる。






だから、感覚過敏(Hypersensitivity)は誰にでも起こりうる事なんだ。






ただ、ネット上の「発達障害」の人が訴える感覚過敏(Hypersensitivity)は、
不思議な事に、
統合失調症の人が訴える感覚過敏(Hypersensitivity)の症状そのものなんだ。






さらに驚く事に、先日ドコかの会社で「自閉症の見る世界をバーチャルで再現」という
製品が発表された。
これも、開発者が自閉症?当事者で開発に関与して完成したと言う事だったのだが、
その解説を見ると、驚いた事にあの「草間彌生」さんが、子供の頃から見ている世界
そのものを再現している。






少なくとも、私が見ている世界とは違うし、
マインドブラインドネス」である私たちが、
正常である人達の見え方を「想像」して作れるなら、
「他人の気持ち」も簡単に想像出来る事になる。






統合失調症の人が見る世界を再現した、と言うならすべてに矛盾がないんだけど、
まあビジネスとして成立するんだから仕方ないか。





でも、私が見えてる世界でも無いし、妻が見えてる世界でも無い。
だから、何か根本的な所で間違っている様な気がするし、
またそれで、子供達が壊される事になると、困っちゃうんだよね。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

感覚過敏 トニー・アトウッドの論文1 [重要図書]

ネット上では「発達障害で感覚過敏」が定番だ。
感覚過敏だと言うんだからそうなんだろう。でも私は違う








誰もが感覚過敏と言うけど、感覚過敏って何なんだろう
今まで読んだ自閉症の論文の中にはほとんど感覚過敏を取り上げた論文は無い。









強いて言えば、感覚の敏感性と言う事で項目を挙げたトニーアトウッドの論文ぐらいだ。

Scan0006.jpg

ただそれも、感覚の敏感性(sensory sensitivity)

「発達障害で感覚過敏です」と言う人の話を読むと、
全員が見事に感覚過敏(Hypersensitivity)を訴えている。








日本で、日本語で知ったかぶりがアトウッドの本を読めば、
感覚過敏感覚の敏感性も同じに見えて、同じだと勘違いしてしまうが、
原語で読むと、sensory sensitivityHypersensitivity
単語も表現も違うから、全く違う意味、違う意図を持って論理展開をしている事が分かる。










しかし、誰も原語にこだわったりしないからね。日本の本はこうなっている。
Scan0008.jpg
Scan0009.jpg

この項目については、自閉症の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
について論じているのであって、
自閉症が感覚過敏(Hypersensitivity)だと論じている訳では無いのだ。




つづく・・・



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症の娘との四十年の記録 [自閉症児40年の記録]

Scan0055.jpg

「自閉症の娘との 四十年の記録」   河出書房新社
        クララ・パーク
 Exiting Nirvana(涅槃からの脱出)






自閉症関係の書籍はほとんどが、原題の方が本質を表し
その一方邦題は、あざといのが多いのですが、
この本はサンスクリット語を使っている事が返って
分かりにくくしてしまっています。






恐らく、自閉症のエリーが子供の頃は、外部からの
働きかけに全く左右されず、唯我独尊と言うか、
まるで「無我の境地」にでもいるように感じられたのが、
その後、少しずつ意志の疎通が出来る様になり、
エリーの方から「Nirvana」の世界から出て来てくれた
時の喜びを表した題名なのでしょう。








日本の、ホンモノの自閉症児に触れた事が無い人が
憶測で流すネット情報ではだれも知り得ませんが、
エリーの写真を見れば一目瞭然。
Scan0062.jpgScan0044 - コピー.jpg

呼び掛けてカメラに向かせる事など不可能だった自閉症児でも、
それ相応に成長し、やがて二人で写真撮影に応じる様になるのです。






大人になって、知能がある程度あるのに、人と目を合わせません、
と言うのは、別の病気です。






日本の療育に毒されていないエリーの笑顔こそが、
自閉症児に対する教育とはどうあるべきか
示していると思います。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症児エリーの記録 [自閉症児40年の記録]

Scan0063.jpg

「自閉症児 エリーの 記録」    河出書房新社
      クララ・バーク

THE SIEGE-- The First Eight Years of an Autistic Child
by Clara Claiborne Park





ローナ・ウイングが書籍の中で推薦した本。






しかし、初版本は日本中版元や取次店を探しても無かったので
すっかり諦めていました。






忘れかけていたある日、ふと見ると書棚に気になる本が。
大森の大型書店のマニアックな売り場に、
装丁も新たなエリーの本が1冊だけ置いてありました。






その偶然とも言える出会いで手に入れたのがこの本です。






学者夫婦が自分の娘を丹念に観察記録した書籍ですから
もの凄い密度で克明に書かれています。






エリーはローナ・ウイングの娘より2才年下。
私たちより1才年下。
恐らく日本で初めて自閉症と紹介された男の子
同年齢で、今は60才位です。







この本ももしもの為に予備用として2冊常備しています。





私は、今の装丁よりも、昔の
カメラマンに興味を持ちながら横目で観察しているエリーと、
エリーをカメラに向かせるのを諦めた母親との写真の方が大好きです。

Scan0061.jpgScan0062.jpg


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

ひとりぼっちのエリー [自閉症児40年の記録]

Scan0061.jpgScan0062.jpg

「ひとりぼっちのエリー」    河出書房新社
 -ある自閉症児の記録-
     クララ・バーク

THE SIEGE-- The First Eight Years of an Autistic Child
by Clara Claiborne Park






この本は、ローナ・ウイングが「おとなし過ぎる子供の親」へ
勧めている本です。





この表紙の本は初版本で、今では装丁が変わり新しくなっています。
しかし、裏書きには
「自閉症」という言葉は、はやりすぎた。 と書かれているように、


いつの時代も、マスコミに新たな知識としての単語が紹介されると、


実際に自閉症の子供にふれ合った事さえ無い人間が、
知ったかぶりの話をひけらかすのでしょう。





今の、「発達障害」に関わる状況と同じ事が昔も行われて
いた事を感じさせる一文です。





妻が自閉症に興味を持ち始めた頃、日本自閉症協会を初め
ありとあらゆる所を探しましたが、手にする事が出来なかった
書籍です。






時が過ぎ、2010年を過ぎた頃、アマゾンで古本を取り扱う用になり、
偶然手に入れる事が出来ました。
そんな想い出の本です。

内容は後日。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症と正常の境 海外論文 [重要図書]

IMGP6237.JPG

「自閉症の心の世界」   星和書店
 フランチェスカ・ハッペ





日本では専門医以外の医者、例えば小児科医であったり
他の科目の医者が、
「自閉症スペクトラムが普通の人に繋がっている」と
明らかな誤解をしている例が見受けられますが、
英国でも研究者として同じ悩みがある様です。

Scan0054.jpg

ハッペは、ここで
自閉症」は正常な連続体の一端位置していない
ハッキリ明示しています。







日本では専門家で(他にもいるかも知れませんが)、
日本の杉山登志朗医師と辻井教授だけが、
自閉症グレーゾーンが存在すると主張しています。



数少ない情報の中から、その根拠らしきモノを見出すなら、
この文章が見つかります。
LORNA1.jpg
ウイングの本の250ページ。
ただこの文章は英国流の言い回しがあり、分かりにくい日本語なのでくせ者です。
Scan0007-2.jpg

下記引用----------
     p250 正常との境

     自閉性障害として特徴づけられる特性の多くは、
     生活のあらゆる面で間題なく過ごしている人にも
     わずかながらみられることがあります。

     ほとんどの人はそのパーソナリティのなかに、
     自閉的行動となんらかの共通性をもつ側面が、
     一つないしそれ以上
     見られるものです。

     アスペルガーが指摘しているように、ある程度の自閉性は、
     芸術や科学の領域においては有利となります。
上記引用----------


1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。
  かつての私がそうでしたが、残念ながら経済的成功に至らず、
  満足出来る生活環境を整えるまでには行きませんでした。
  しかし、私たちの仲間には、経済的成功者が存在し、
  生涯を全うできる人もいます。






下記引用----------
     自閉性障害をもつ能力の高い人と、
     正常だがちょと変わった人との間には、 明確な境界線は存在しません
     診断の問題の論議のなかで、
     どこに線を引くべきかということがしばしば討議されます。
     診断を下すことによって、だれかを傷つけたり、
     以前になかった問題を引き起こす危険性はないのでしょうか。
     この問いは、実践上のジレンマではなく理論上のジレンマです。
上記引用----------


2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。それは理論上のジレンマがあるからだ。
  理論上のジレンマとはどの様な事でしょう。

  自閉症か否かは既に「心の理論」等で定義されている。
  しかし、問題無く生活している人まで含め強制的に判定する事に
  繋がらないか。
  判定した事で、かつてのユダヤの様に排除の対象になったり、
  判定された事で、例えば社会制度上で逆差別の対象にならないか。
  これらの可能性を考えると、理論上のジレンマが生じる。  と言う事です。






下記引用----------
     臨床においては
     自閉性障害の診断をする最も重要な理由は、
     個々の問題が幼年期から成人期までの発達上の難問を
     引き起こすからですし、
     また親たちや自閉性障害をもつ人自身がしばしば助けを必要としているからです。

     そうした場合、診断を下すためには、
     その診断によってどのような助言が得られるかを検討するのが適切です。

     よく対処している人は、たとえ自閉的特徴をたくさん
     もっていたとしても、診断を受けに行くよう紹介されたり、
     自分からすすんで診断を受けたりはしません。

     彼らにそうすべきだと助言することは、
     不当な干渉です。

     自分が自閉性障害をもつことに気づいており、
     そして相互に連絡を取りあっている非常に能力の高い人の
     グループは、いろいろな刊行物のなかで、自分たちの考え方や
     その世界の経験のしかたは、自分たちにとって正当なもので
     あること、そしてたとえ治療が可能だとしても、
     自分たちはそれを望んでいないことを強く主張しています。

     しかし自閉性障害だと気づいている人がすべて、
     必ずしもこのように感じているわけではなく、
     たとえ表面的にうまく対処していても助けを求めています。
     ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきです。
上記引用----------


3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。







「正常との境」 ウイングの言わんとする結論はこうです。

1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。

2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。
  それは理論上のジレンマがあるからだ。

3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。






走り読みをすれば何となく変な人と自閉症の間が
ずっと続いている様に感じるかも知れませんが、
よく読み込むと、自閉症のグレーゾーンが存在するなどとは
一切書いていない事が分かると思います。




ではもう一度この部分をよく読んで見て下さい。
クリックすれば大きくなります。          
Scan0007.jpg
nice!(1)  コメント(0) 

自閉症と正常の境 ウイングの記述 [ローナ・ウイング]

世界中でふたり(他にもいるかも知れませんが)、
日本の杉山登志朗医師と辻井教授だけが、
自閉症グレーゾーンが存在すると主張しています。
フリス、ウイング、バロンコーエンやハッペ
判定基準を準拠していると言いながらです。





マスコミ(NHK)やネットではしきりと主張していて、
同じ主張はしょっちゅうネットで見掛けます。
しかし、残念ながらその根拠となる論文、データ等一切見つけられ無い
のですが、ヘタに「その根拠は」などと問おうモノなら、
名誉毀損で訴えられるので誰も問いかけません。





数少ない情報の中から、その根拠らしきモノを見出すなら、
この文章が見つかります。
LORNA1.jpg
ウイングの本の250ページ。
ただこの文章は英国流の言い回しがあり、分かりにくい日本語なのでくせ者です。
Scan0007-2.jpg

下記引用----------
     p250 正常との境

     自閉性障害として特徴づけられる特性の多くは、
     生活のあらゆる面で間題なく過ごしている人にも
     わずかながらみられることがあります。

     ほとんどの人はそのパーソナリティのなかに、
     自閉的行動となんらかの共通性をもつ側面が、
     一つないしそれ以上
     見られるものです。

     アスペルガーが指摘しているように、ある程度の自閉性は、
     芸術や科学の領域においては有利となります。
上記引用----------


1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。
  かつての私がそうでしたが、残念ながら経済的成功に至らず、
  満足出来る生活環境を整えるまでには行きませんでした。
  しかし、私たちの仲間には、経済的成功者が存在し、
  生涯を全うできる人もいます。






下記引用----------
     自閉性障害をもつ能力の高い人と、
     正常だがちょと変わった人との間には、 明確な境界線は存在しません
     診断の問題の論議のなかで、
     どこに線を引くべきかということがしばしば討議されます。
     診断を下すことによって、だれかを傷つけたり、
     以前になかった問題を引き起こす危険性はないのでしょうか。
     この問いは、実践上のジレンマではなく理論上のジレンマです。
上記引用----------


2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。それは理論上のジレンマがあるからだ。
  理論上のジレンマとはどの様な事でしょう。

  自閉症か否かは既に「心の理論」等で定義されている。
  しかし、問題無く生活している人まで含め強制的に判定する事に
  繋がらないか。
  判定した事で、かつてのユダヤの様に排除の対象になったり、
  判定された事で、例えば社会制度上で逆差別の対象にならないか。
  これらの可能性を考えると、理論上のジレンマが生じる。  と言う事です。






下記引用----------
     臨床においては
     自閉性障害の診断をする最も重要な理由は、
     個々の問題が幼年期から成人期までの発達上の難問を
     引き起こすからですし、
     また親たちや自閉性障害をもつ人自身がしばしば助けを必要としているからです。

     そうした場合、診断を下すためには、
     その診断によってどのような助言が得られるかを検討するのが適切です。

     よく対処している人は、たとえ自閉的特徴をたくさん
     もっていたとしても、診断を受けに行くよう紹介されたり、
     自分からすすんで診断を受けたりはしません。

     彼らにそうすべきだと助言することは、
     不当な干渉です。

     自分が自閉性障害をもつことに気づいており、
     そして相互に連絡を取りあっている非常に能力の高い人の
     グループは、いろいろな刊行物のなかで、自分たちの考え方や
     その世界の経験のしかたは、自分たちにとって正当なもので
     あること、そしてたとえ治療が可能だとしても、
     自分たちはそれを望んでいないことを強く主張しています。

     しかし自閉性障害だと気づいている人がすべて、
     必ずしもこのように感じているわけではなく、
     たとえ表面的にうまく対処していても助けを求めています。
     ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきです。
上記引用----------


3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。







「正常との境」 ウイングの言わんとする結論はこうです。

1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。

2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。
  それは理論上のジレンマがあるからだ。

3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。






走り読みをすれば何となく変な人と自閉症の間が
ずっと続いている様に感じるかも知れませんが、
よく読み込むと、自閉症のグレーゾーンが存在するなどとは
一切書いていない事が分かると思います。
ハッペの書籍も参考の事)




ではもう一度この部分をよく読んで見て下さい。
クリックすれば大きくなります。          
Scan0007.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症の心の世界 [重要図書]

IMGP6237.JPG

「自閉症の心の世界」   星和書店
 フランチェスカ・ハッペ





フランチェスカ・ハッペはこの本の事を
「本来目的としている読者は、私のように自閉症の謎に
 魅了された、心理学やそれと関連する領域の学生や
 大学院生です」
と紹介しています。






ただ、心理学が医学と密接に繋がっている英国と
文学部に併設されている日本とでは状況が異なるようで、
非常に、ロジカルであり、理系の私とも非常に
親和性のある論理構成になっています。







日本でも専門医以外の医者、例えば小児科医であったり
他の科目の医者が、
「自閉症スペクトラムが普通の人に繋がっている」と
明らかな誤解をしている例が見受けられますが、
英国でも研究者として同じ悩みがある様です。

Scan0054.jpg

ハッペは、ここで
自閉症」は正常な連続体の一端位置していない
ハッキリ明示しています。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

他者の心の理解 [マインドブラインドネス]

Scan0060.jpgScan0059.jpgScan0056.jpg

他者の心の理解」「マインドブラインドネス
「Understanding other minds」
「MINDBLINDNESS」




コンピューターの発達と共に進化した「心の理論」
心の理論に欠陥がある自閉症の私としては、あくまで
コンピューターの理論として考えた方が親和性があります。






コンピューターがスーパーコンピューターになろうとも、
AIでいくら個人情報を増やそうとも、「心」は持てません。






「心」のプログラムが作れないからです。
人間は持っていますが、人間に匹敵するプログラムを
作れないのです。






一方、「心」を持たない「心の理論」を持たない、
「心の理論の欠陥がある」人間が存在します。






それが、自閉症です。「他者の心の理解」が出来ないのです。
だから自閉症なのです。





それを療育で「他人の気持ちを考えよう」と強要しているのが
日本の大多数の療育です。





能力の欠陥なのに、強要を続けたら、人はどうなるのか。






壊れるのです。






nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

心の理論 [マインドブラインドネス]

IMGP6263.jpgScan0059.jpg

「心の理論」-自閉症の視点から-   八千代出版
   サイモン・バロン・コーエン





私には一番分かり易い「マインド・ブラインドネス」
しかし、正常な人達には逆に分かりにくいのかもしれません。





そもマインドブラインドネスの理論を裏付ける論文を
まとめたのが、この書籍です。





心の理論を理解するためのモノですから、研究者向きと
言って良いでしょう。





この書籍の題名を付けるにあたり、「心の理論」
「心の概念」「民衆心理学」などの用語があったが、
結局
「Understanding other minds」
(他者の心の理解)
を採用したと著者がわざわざ記したのに、





日本の編集者は「心の理論」に差し替えた。
あざといねー。



内容としては、「他者の心の理解」とした方が
余程分かり易い本です。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症とマインド・ブラインドネス [マインドブラインドネス]

Scan0056.jpg

「自閉症とマインド・ブラインドネス」   青土社
    サイモン・バロン=コーエン





自閉症の子供を持つ親の必読書はウイングの本ですが、
理科系であり、自閉症当事者の私が、最も親和性が高く
自閉症の事を理解出来た本がこの書籍です。





計算機が身近になり、コンピューターと言うモノが
作られた事で、それに伴い、「物事を考え処理する方法」に
ついて深く考える人が多くなりました。





物事を「概念」「思い」で処理するのではなく、
全ての物事を具体的に分解できなければプログラムは
作れません。





それらの考え方の進歩とも重なり、「心」とは何か。
「気持ち」とは何か。「ヒト」とは何か。
そして、「自閉症」とは何か。





それを明確に解き明かしたのがこの書籍です。




「人」が「ヒト」であるために獲得する、
ID→EDD→SAM→TOMM
これを分かり易く書いている筈なんですが、
自閉症である私は、SAMまで理解するのが精一杯で、
未だにTOMMの理解まで行き着けていません。





皆さん興味があるなら読んで見て下さい。


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症の謎を解き明かす [ウタ・フリス]

Scan0064.jpg

「自閉症の謎を解き明かす」   東京書籍
      ウタ・フリス



こちらは前出の本の内容から、さらに踏み込んで
自閉症を語っています。





その内容は、脳の解剖学的及び生理学的観察をも含む、
自閉症の要因について網羅されていて、
医者研究者が、研究対象として自閉症児を見た時に、
すぐその研究のヒントが引き出せる様に書かれている書籍です。





自閉症児はふたりと同じ症状を示す子供はいませんから、
この書籍があれば、自閉症児の数だけ論文が書けるネタを
探し出せそうです。





ちなみにこの絵は自閉症の子供が描いてくれたフリスの肖像です。
Scan0049.jpg

この書籍には、実際の子供達の特徴的エピソードが
含まれています。

ニキリンコは、この書籍からもそのままエピソードをパクってますが
コチラがオリジナル。

くれぐれもお間違えの無い様。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症とアスペルガー症候群 [ウタ・フリス]

Scan0057.jpg

「自閉症とアスペルガー症候群」 東京書籍
        ウタ・フリス

ローナ・ウイングが忘れられていた論文に注目し、
知能の高い自閉症の存在を理論的に確立したのが「自閉症スペクトル」

自閉症のお子さんを持つ親としては、この本を一冊読み込めば
十分なのですが、医療に携わる多くの医師に、その理論的根拠を
示す為に、ハンス・アスペルガーその他の論文集を集めたモノです。





ですから、昔のカナー型しか知らない医療者。或いは知能の高い
自閉症の存在を、今ひとつ理解できないと言う人の理論的裏付けに
役立つ書籍です。




これを理解すれば、アスペルガー症候群とカナー型の自閉症の子供の
間に、スペクトル上に自閉症者が存在している事が納得出来るでしょう。





ウタ・フリスはドイツ人で、ローナ・ウイングに勧められアスペルガーの
論文を英訳した人です。






後に詳細を説明しますが、この本に出てくる「ちびっこ教授」の部分です。

Scan0068 (2).jpgScan0066.jpg

まるで、私の小さかった頃の姿をビデオテープで見ていたのかと
言うような記述で、大傑作です。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

自閉症スペクトル 親と専門家のためのガイドブック [ローナ・ウイング]

Scan0065.jpg

「自閉症スペクトル」親と専門家のためのガイドブック 東京書籍
 ローナ・ウイング

スペクトルと言うのは英国英語。スペクトラムと言うのは米語。
私は原書に敬意を表してスペクトルと言っています。

とイイながらも、いつもウイング先生とフリスを言い間違えるので
記事の中でも間違った記述があると思います。
適宜訂正しますので教えてね。






ローナ・ウイングは未知の障害、自閉症を、「自閉症スペクトル」という
見方を取り入れ、知能の低い自閉症もいれば知能の高い自閉症も居る事を
論理的に証明したのです。





この事が世界中の医学界に認められ、自閉症の診断が可能になりました。



その功績で、英国では女王陛下から勲章を貰い、WHOには招待され講演も
行いました。




ローナ・ウイングには自閉症のむすめさんが居て、
丁度妻と同じ56年生まれ。私と同学年かな?
最後に出てくるエリーが58年7月生まれで、1学年下。

日本で初めてテレビに登場した自閉症の男の子も1学年下だった。
当時日本で取り上げられたのもウイングの功績かもしれないな。






この書籍は、その論文を基礎として、何度も追加変更を重ねているそうです。
我が家にあるのは1996年版を1998年に翻訳されたものですが、
現在はさらに新しいバージョンがあるかもしれません。





内容は、どこを読んでも文句の付けようが無く、自閉症の子供を持つ
家族には絶対必要な本です。

この本を本当に読みこなして理解できるなら、この本一冊で十分です。





我が家には、バラケそうな一冊と、予備の一冊、計二冊常備しています。

そのウイングが書籍の中で、読者にお勧めしている本があります。

Scan0051.jpg

自閉症児エリーの記録です。
6才になっても、本当におとなしく手が掛からない子供。
しかし、何となく不安を感じる様なら、是非参考にすべき本です。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

早期診断 早期療育? [ローナ・ウイング]

「発達障害は早期療育で改善
「発達障害が疑われたら早い療育を」





現実に障害児に関わっている人は、安易にこんな事を言うとは思えませんが、
世の中には、特にネット上ではこんな宣伝文句が踊っています。





実は、これも宣伝する側のことばのすり替え都市伝説です。





前回言いましたが、ローナ・ウイングはまず早期診断を、
その書籍の中で何度も何度も訴えています。
LORNA1.jpg


それは、自閉症児の側の問題もありますが、その子供と共にある親の対処の仕方によって、
子供を含めた家族の日常生活の質に違いが出てくるからです。





1才未満でも、「何か変」と親も分かるカナー型の子供から始まって、
自閉症児は、その知能の差、受動型、積極奇異型、によって親が「チョット違う」と
気付くまで大きく差が出て来ます。





子供の方が学校での生活に疲れ、自分自身が違うのでは無いかと悩みを持つまで
親が気付かない場合もあるでしょう。





いずれにしても、何か問題の兆しが出たら、一刻も早く診断を受けて下さい、と言うのが
ローナ・ウイングの主張です。





そして、成長した「ワルガキ」がどうにも言う事を聞かない時、親としてどう対処すべきか。
多くの実例を基に、その対応法が明記されています。





それらは実績に基づいて積み重ねてきたノウハウですから、
現役のアスペルガー症候群の私が見ても、「ああ、そう言われれば納得出来る」と言うモノです。





その中で特筆すべきは「取り引き」をしてはいけないと主張している部分です。
「取り引き」とは私の言葉ですが、ウイングは「褒美と罰、行動マネジメントの技法」
と表現しています。



そして、この問題についてはp140から詳しく書かれていますから、読んで見て下さい。




このウイングの主張、早期診断は、多くの精神科医も認めているようですが、
これをうまくすり替えて、早期診断をすっとばし、
発達障害と思ったら早期療育という都市伝説だけが流布されているのです。





まず診断。診察診断まで時間がある様でしたら、この本を読んで対応法を見てみて下さい。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

ICD10 国際疾病分類 [ICD10]

LORNA1.jpgIMGP6217.jpguta1.jpg
ICD-10とは日本だけで無く医学に於いて、どの様な診断名を付けるかの
世界的基準になっている分類です。

これだけ多岐に渡り、さらに詳細まで分かれています。
医師が膨大な情報を頭の中に修めているのか良く分かります。ですから、
幼時に言葉が遅かったと言うだけで「自閉症だった」と勝手に素人判断する事が
如何に愚かな行為である事が分かると思います。


ICD10 国際疾病分類第10版(2013年版)

1 A00-B99  感染症および寄生虫症
2 C00-D48  新生物<腫瘍>
3 D50-D89  血液および造血器の疾患ならびに免疫機構の障害
4 E00-E90  内分泌,栄養および代謝疾患

5 F00-F99  精神および行動の障害
     第5章 精神及び行動の障害 (F00-F99)

    F00-F09 症状性を含む器質性精神障害
    F10-F19 精神作用物質使用による精神及び行動の障害
    F20-F29 統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害
    F30-F39 気分[感情]障害
    F40-F48 神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害
    F50-F59 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
    F60-F69 成人の人格及び行動の障害
    F70-F79 知的障害<精神遅滞>

    F80-F89 心理的発達の障害
      F80 会話及び言語の特異的発達障害
         F80.0 特異的会話構音障害
         F80.1 表出性言語障害
         F80.2 受容性言語障害
         F80.3 てんかんを伴う後天性失語(症)
            [ランドウ・クレフナー<Landau- Kleffner>症候群]
         F80.8 その他の会話及び言語の発達障害
         F80.9 会話及び言語の発達障害,詳細不明
      F81 学習能力の特異的発達障害
         F81.0 特異的読字障害
         F81.1 特異的書字障害
         F81.2 算数能力の特異的障害
         F81.3 学習能力の混合性障害
         F81.8 その他の学習能力発達障害
         F81.9 学習能力発達障害,詳細不明
      F82 運動機能の特異的発達障害
      F83 混合性特異的発達障害
      F84 広汎性発達障害
         F84.0 自閉症
         F84.1 非定型自閉症
         F84.2 レット<Rett>症候群
         F84.3 その他の小児<児童>期崩壊性障害
         F84.4 知的障害〈精神遅滞〉と常同運動に関連した過動性障害
         F84.5 アスペルガー<Asperger>症候群
         F84.8 その他の広汎性発達障害
         F84.9 広汎性発達障害,詳細不明
      F88 その他の心理的発達障害
      F89 詳細不明の心理的発達障害


    F90-F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害(追記ADHD)
    F99-F99 詳細不明の精神障害

6 G00-G99  神経系の疾患
7 H00-H59  眼および付属器の疾患
8 H60-H95  耳および乳様突起の疾患
9 I00-I99   循環器系の疾患
10 J00-J99  呼吸器系の疾患
11 K00-K93  消化器系の疾患
12 L00-L99  皮膚および皮下組織の疾患
13 M00-M99 筋骨格系および結合組織の疾患
14 N00-N99 尿路性器系の疾患
15 O00-O99 妊娠,分娩および産じょく<褥>
16 P00-P96 周産期に発生した病態
17 Q00-Q99 先天奇形,変形および染色体異常
18 R00-R99 症状,徴候および異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの
19 S00-T98 損傷,中毒およびその他の外因の影響
20 V01-Y98 傷病および死亡の外因
21 Z00-Z99 健康状態に影響をおよぼす要因および保健サービスの利用
22 U00-U99 特殊目的用コード

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

発達障害と障害者手帳2級 [ICD10]

RIMG0071.JPG

ネット情報や、発達障害当事者会の当事者の話をよく読んで欲しい。

不思議な事に彼らは、発達障害でさらに精神障害者手帳2級を持っている。





以前、私の所に来た自称アスペルガーの男性も、アスペルガー症候群の診断を受けたと言うが、
アスペルガーの診断を受けた事自体が珍しい事なのに、精神障害者手帳2級を持つと言う。





当時、一部の噂ではアスペルガー単体では手帳が貰えないと言う話だったので、
みんな驚いて「どうやって取れたの?」と聞いたら、
裏技で取る方法があるんです」と言い切っていた。





あの頃は、私たちもまだまだ勉強不足、経験不足だったから分からなかったが、
あの時期、精神障害者手帳2級を取れていたんだから、彼が統合失調症である事は
今なら容易に分かる。






では、今、2019年現在「発達障害で精神障害者手帳2級」を取れると言う事はどう言う事か。
もう一度ICD10を見ると

F70-F79 知的障害<精神遅滞>  これは知能障害だから愛の手帳か、2級を貰えるのかな?

F80-F89 心理的発達の障害        このカテゴリーが医学的に言う発達障害
  F80 会話及び言語の特異的発達障害
  F81 学習能力の特異的発達障害
     F81.0 特異的読字障害
     F81.1 特異的書字障害
     F81.2 算数能力の特異的障害
  F82 運動機能の特異的発達障害
  F83 混合性特異的発達障害
  F84 広汎性発達障害
     F84.5 アスペルガー<Asperger>症候群
  F88 その他の心理的発達障害
  F89 詳細不明の心理的発達障害

F90-F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害  これはADHDの事


DMC5で言うと、全部発達障害というカテゴリーに入るが、医学的には F80-F89が発達障害






ちなみに私たち夫婦は、必死に手続きを何度もトライして貰えたのは精神障害者手帳3級
それでもアイデンティティーの証明だから涙が出る程有り難い






では、彼らがいとも簡単に持っている精神障害者手帳2級は、「発達障害」のどのカテゴリーだ?

実は知的障害で貰って、体面上悪いから「発達障害」と言ってしまいました、と言うのだろうか。

このリストを見て、彼らがどの診断を受けて2級の手帳を貰えるのか誰か分かりますか?






私にはさっぱり分からない。
先日拳銃強奪事件を起こした青年も精神障害者手帳2級を持っていたそうだ。

手帳を持っていたと言う事は、病院に行っていたのに、なぜ薬を止めてしまったんだ?

薬さえ飲んでいれば、こんな事件を起こさなかったのに。






私は精神障害者手帳を批判しているのでは無い。
それどころか、私たちのアイデンティティーを表すモノだし、自己の保全に最も役立つモノ。





その素晴らしい精神障害者手帳2級をせっかく受領出来たのに、手帳を持っている相手に対して、
「あなたは本当は発達障害です」とか、
「本当は発達障害だから薬は飲まないで治るんです」とか、
「薬を飲み続けると薬漬けになって廃人になっちゃいますよ」とか煽る人間を許せない。






彼らの目的は何か。






社会不安を作るために敢えて煽る愉快犯」としか思えない。嫌な奴らだ




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン [DSM5]

izumi33.jpg
ネットライターが出典としてまことしやかに引用するDSM5。



しかし、その内容まで確認しない事を見越して、
ネットライターは平気で自分の思いつきを記事にしています。
発達障害という病名・障害名はありません。



この引用の元、DSM-5とはこう言うモノです。
DSM‒5 病名・用語翻訳ガイドライン
記事にDSM5と出て来たら、原本を確認してみて下さい。

内容を一部転載するとこの通りです。


DSM‒5 病名・用語翻訳ガイドライン

Ⅰ.Neurodevelopmental Disorders 神経発達症群/神経発達障害群

   Intellectual Disabilities 知的能力障害群
   Intellectual Disability(Intellectual Developmental Disorder)
              知的能力障害(知的発達症/知的発達障害)
   Global Developmental Delay 全般的発達遅延
   Unspecified Intellectual Disability(Unspecified Intellectual Developmental Disorder)
              特定不能の知的能力障害
             (特定不能の知的発達症/ 特定不能の知的発達障害)
   Communication Disorders コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群
   Language Disorder 言語症/言語障害
   Speech Sound Disorder 語音症/語音障害
   Childhood‒Onset Fluency Disorder(Stuttering) 小児期発症流暢症/
              小児期発症流暢障害(吃音)
   Social(Pragmatic)Communication Disorder 社会的(語用論的)コミュニケーション症/
              社会的(語用論的)コミュニケーション障害
   Unspecified Communication Disorder 特定不能のコミュニケーション症/
              特定不能のコミュニケーション障害
   Autism Spectrum Disorder 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害
   Attention—Deficit/Hyperactivity Disorder 注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害
   Specific Learning Disorder 限局性学習症/限局性学習障害
   Motor Disorders 運動症群/運動障害群
   Developmental Coordination Disorder 発達性協調運動症/発達性協調運動障害
   Stereotypic Movement Disorder 常同運動症/常同運動障害
   Tic Disorders チック症群/チック障害群
   Touretteʼs Disorder トゥレット症/トゥレット障害
   Persistent(Chronic)Motor or Vocal Tic Disorder 持続性(慢性)運動または音声チック症/
              持続性(慢性)運動または音声チック障害
   Provisional Tic Disorder 暫定的チック症/暫定的チック障害
   Other Specified Tic Disorder 他の特定されるチック症/他の特定されるチック障害
   Unspecified Tic Disorder 特定不能のチック症/特定不能のチック障害
   Other Neurodevelopmental Disorders 他の神経発達症群/他の神経発達障害群
   Other Specified Neurodevelopmental Disorder 他の特定される神経発達症/
              他の特定される神経発達障害
   Unspecified Neurodevelopmental Disorder 特定不能の神経発達症/特定不能の神経発達障害


Ⅱ.Schizophrenia Spectrum and Other Psychotic Disorders
統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群
                               以下省略
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

グレーゾーンの分類 [DSM5]

RIMG0106.JPG

「生きづらい私は発達障害グレーゾーンでした」



この中のうそを見抜ける人もやはりマスタークラス。

ではドコに嘘が潜んでいるのでしょう。

先ず「発達障害グレーゾーン」とはどの様な障害、どの様な状態でしょうか。
発達障害の該当者が一番多くなるDSM5の分類で考えてみましょう。



1.チック症、トゥレット症
  チックは、症状が出る、或いは出たか、出ないか。で判断する事は分かるでしょう。
  チックが出る様な出ない様なグレーゾーンである。と言うのは考えにくい事です。



2.吃音(コミュニケーション障害)
  吃音も、あるか無いかの判断ですから、グレーゾーンはありません。
  ここでコミュニケーション障害と出て来ますが、吃音の様にコミュニケーションツールとしての
  言語に於いて障害がある事を示す障害ですから、ほとんどの人が
  「コミュニケーション能力に問題がある」事と、医学上の
  「コミュニケーション障害」の意味を間違って使っている事も良く分かります。



3.限局性学習症/限局性学習障害(LD)
  これも、知能に比べ病的に字が読めない。字が書けない。足し算引き算が出来ない。と
  病的に出来ない事を表しますから、グレーゾーンとは言わないでしょう。



4.注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害
  これは、幼児の場合には皆活動的ですが、成長に伴い徐々に活動は収まってきます。
  小学4年生、第一次反抗期の頃この障害が目立ってきます。
  どのクラスにも、「落ち着きの無い子。騒々しい子」が2~3人は居たでしょう。
  そうです。彼らこそがそのADHDです。ハイパーとも言います。

  成績表には毎回「落ち着きなありません」と書かれ、中学高校とそのまま成長し、
  必ず何かしらの武勇伝を残しているでしょう。

  このくらい分かり易いので、これもグレーゾーンとはなりにくい。



5.自閉症、自閉症スペクトル
  では、このブログで扱う自閉症はどうでしょう。詳細は後日書きますが、一番分かり易い
  判定法は、18ヶ月の幼児は、他の動物と同じでカガミで自分の姿を見ても自分だと分かりません。
  ところが、22ヶ月を過ぎた子供は、カガミに写る姿を自分だと認知出来るのです。
  この時期に、「マインド」「自我」を獲得すると考えられ、医学判定に使われます。

  この18ヶ月以前の「マインド」を持てない人間の事を自閉症と言います。
  だから、「マインド」の点では私たち夫婦も知能が高くても動物と同じレベルにあるのです。

  さらに、自閉症は「生きづらさ」と言う概念を理解出来ませんから、生きづらいという人達は
  自閉症やそのグレーゾーンでは無い事が分かります。



6.知的能力障害群
  残るは、知能障害の人達です。この人達の何がグレーゾーンになるかと言うと、愛の手帳を
  貰えるか貰えないかの判定が「グレーゾーン」と言われる状態になります。
  その基準は、複合的なモノで簡単に判別できませんが、知能指数が75以下であるようです。

  確かに、知能指数78で愛の手帳が貰えない人は居るでしょう。
  さらに、一般企業に入社するのも難しそうです。アルバイトにしても、嫌な思いをするかも
  しれません。確かに考える迄も無く「生きづらい」のでしょう。




私は、「発達障害グレーゾーンで生きづらい」の嘘を検証しましたが、こうやって具体的に見ると
その表現の仕方は、ほとんどが嘘、間違った使い方、敢えて誤解を呼ぼうとする書き方ですが、
現在病院へ行き、検査を受け経過観察の途中で「強いて言えばグレーゾーン」の人を除けば、
「発達障害グレーゾーンで生きづらい」人が間違い無く存在する事が分かりました。  




「発達障害グレーゾーン」とは愛の手帳を貰えるかどうかの
瀬戸際に居る知能障害の人達の事だったのです。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

最も重要な用語 [DSM5]

R012 - コピー.jpg

自閉症  自閉症スペクトル  そして発達障害の話は、
フェイクニュースで埋め尽くされている。
フェイクニュースを見抜くための用語集








自閉症に感覚の敏感性はあっても感覚過敏は無い  :正解
 自閉症の論文内で議論されるのは感覚の敏感性(sensory sensitivity)
 フェイクニュースで使われるのは  感覚過敏(Hypersensitivity)









「病名・用語翻訳ガイドライン」DSM-5 で言う発達障害とは
:正解
 神経発達症群⊘神経発達障害群 Neurodevelopmental Disorders








「疾病及の国際統計分類」ICD-10 で言う発達障害とは
:正解
 F80-F89 心理的発達の障害 Dsorders of psychological development






発達障害とは何を示すか
:正解
 医学的にはICD10 F80-F89 心理的発達の障害 の事を示す。
 Dsorders of psychological development







現在ちまたでは、発育不全までも発達障害と言い出した。
日本語の単語としては同じでも、世界的レベルから見れば全く違うモノ
発達障害関連のウィキペディアの内容まで殆どがフェイク







誰が何の為に行っているか分からないが、
自閉症の子供や、ホンモノのLDの子供を持つ親は注意が必要だ。




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:学問

見える事と みてる事 [星和社 自閉症論文集]

Scan0010.jpg
ここでは、対人的な意味。
コミュニケーションの仕方について着目し、論文構成が成されていますが、
自閉症児が、普段から「大多数」に反した所を見ている事を
示準しています。




私の妻も、私も視力はあり、「見える」事に間違いありません。




しかし、日常生活で「見えてるつもり」でも、「大多数」が見てる所と
違うと言う実例はいくらでも出て来ます。



この論文は主に「共同注視」に着目した論文ですが、
私自身の体験、妻を見た様子から考えると、
自閉症児は「眼球の動き」にも問題があるのでは無いかと
考えられます。



これは私の昔のエピソードです。
「ヤマギシさん。モノ探してる方が忙しいんでねえべか」


これは、忙しく仕事をしている私を見て仲の良い工員さんが
笑いながら言った事です。




実際、どんなに気を付けていても、モノが無くなるのは
しょっちゅうで、この事を「ウチは四次元空間に繋がってる」
と表現します。
それ位、どんな大きなモノでも見つけられない時は
見つけられないのです。





この時の眼球の動きを観察すれば、眼球は激しく動き回っている事が
予想されます。
「左から順番に探せば絶対出てくる」
そう言い聞かせながら順番に見ているつもりでも、
何故か、そのモノがある所を飛ばして探し続け、
4度目にやっと見つけ出すと言う事があるからです。




眼球が、ある区間は円滑に動いていても、ある所に来ると
何かの刺激で、飛び越えてしまうのでは無いかと考えられます。




これは、LD学習障害の子供にも共通する事だとも言えます。
彼らが、教科書を見ている時、黒板を見ている時、
その眼球動作を観察すれば、
「なぜ理解できないのか。何に原因があるのか」
すぐに分かると私の体験上考えられるのです。




今、眼球追跡装置の価格は驚く程安くなり、
それをデータとして取り込むだけですから、
その実験応用の発展性は限りありません。




しかし、この論文が日本で発表されて20年。
誰も注目せず、誰も使おうともしません。




日本の研究者のレベルの低さ、発想の無さにガッカリするだけです。



Scan0039.jpgScan0040.jpg


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

はい!ココちゅうもくー [星和社 自閉症論文集]

例えば、
「絵カード」を作って子供にコマンドを知らせようとしても、
その子が見ている所が違えば、全く違う解釈をして、
それを疑問に思いながら言われた事をやり続ける、
と言う事が起きるのです。

Scan0036.jpgScan0038.jpg

だから、一生懸命教室で先生の話を聞いてマジメにやってても、
「はい!ココちゅうもくー」
と突然言われ、





ドコ?ドコ?何の話?みんな何に頷いてるの?

焦れば焦る程、今何をやって何の話だったか、
何に注目すればイイのか分からなくなって、
(この状態の時はパニクってるんだろうな)

結局、テストに出るであろう一番の押さえ所が
一体何の話で、ナンの事だったのかサッパリ分からないまま
終わってしまうのです。






同じ様な事は日常茶飯事で、遠足の工場見学で
「はい。あそこを見て下さーい」と言われ、
みんなそっちを向いて頷いてても、
広い工場、ドコの話なのかサッパリ分からないまま
工場見学は終わるのです。






学校に帰ると工場見学の感想文まで待ってるからね。
これから苦行が行われる。





こうして、「ヒト」として完成していれば、
知能に係わらず、みんな意図するモノを共有
しているんです。





ところが、自閉症児アスペルガー症候群は
「ヒト」と見ている所が違うから、
瞬時に共有出来ない





自閉症児、自閉症者、アスペルガー症候群と
生活を共にしていく上で、この意図の共有が最も重要で
最も難しい作業なんです。





自閉症児を子育てする上で、「意図の共有」
上手く出来る親は、それだけで親として満点なんです。




つづく・・・


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

そこみて・・ソコ! [星和社 自閉症論文集]

「そこみて・・ソコ!」
「そこって・・どこ」
「ソコだって!・ソコ!」





自閉症児とのやり取りで、いつも同じ事の繰り返し。
なんでこの子は、こんなに簡単な事が分からないんだろう。




本当にわからないんです。分かってないんです。
これを見て下さい。
Scan0030.jpgScan0031.jpg

これは、知能の高い自閉症アスペルガー症候群の子供に、
テレビドラマを見せるとドコを見ているか実験したのです。



着想が素晴らしいでしょ?
Scan0032.jpgScan0033.jpg

そうしたら、誰もがドラマの筋立てに沿って同じ所を見るのに、
自閉症児は、他の人と全く違う所を見ていると言う事が明確になりました。

Scan0034.jpgScan0035.jpg

その分析についても考察が書かれているが、
それは専門家に任せておいて、ここで重要なのは、

人間であれば、誰もがほぼ同じ所に注目して
テレビドラマを見ているのに、自閉症児だけは、
全く違う所を見ていると言う事。




それでもドラマなら、筋立てで話の内容が分かりますが、


例えば、
「絵カード」を作って子供にコマンドを知らせようとしても、
その子が見ている所が違えば、全く違う解釈をして、
それを疑問に思いながら言われた事をやり続ける、


と言う事が起きるのです。



つづく・・・
Scan0024.jpgScan0025.jpgScan0026.jpgScan0027.jpgScan0028.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

どこ見てるの? [星和社 自閉症論文集]

「ねえ、さっきいた人、誰だったか気が付いた?」
「誰って、だれ」
「目の前に芸能人が居たじゃん」
「えーそんな人居ないよ」
「目の前に居たじゃん。スラッとして綺麗な人」

「・?・・ああ、何となく綺麗な人が居るなって思ったけどダレ」

「ダレって××さんじゃん」
「えーーーーー何で教えてくれなかったのーーー」
「教えたじゃん。教えたらフンフンって言ってたじゃん」

「えー車があぶないって言ってるのかと思った」




知能が高い自閉症の子供、アスペルガー症候群の子供と居ると
こんな事が多いと思いませんか?





コレには、共同注視が出来ないとか、指さしが分からないとか
コミュニケーションの質に問題があるとか、
あらゆる要素を含んだやり取りなんですが、
その一つの光明とも言える素晴らしい論文を紹介します。

Scan0010.jpgScan0012.jpg

ここに概要が書いています。(クリックすると拡大します)




この論文は、星和社の
自閉症と発達障害研究の進歩 2004/Vol.8 特集 コミュニケーション
に載った論文で、同じ本に私たちの話も載っています。

ron1.jpg




詳しくは明日   つづく・・・
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

切れないスイッチ6 [星和社 自閉症論文集]

夕焼け2.jpg

……結局のところ、私は年を取りすぎたのです。






わずか20年とはいえ、社会の荒波にゴシゴシ揉まれ、
様々な人たちを見て参りました。




その中には「なぜこの人に病名が付かないのか」と思うほど
エキセントリックな人、



怒りっぽくヒステリックな人、



嘘つきなのになぜか大人気の人、



はたまた無口でおとなしく、いつもビクビクと人の言うなりで
「自閉症じゃなかろうか」と思えば、根回しよろしく、
要求は難なく呑ませてしまうちゃっかり屋、



といった人々がいて、

それらの人々にしても、前出のABCさんたちにしても、
私や夫と決定的に違うのは……人によって巾はありますが、





いずれの人たちも
「頭を切り換え」
「ほどほどのところで」
「あきらめて譲る」
「柔軟性」
持っていたことです。




どれほど破天荒に見えても、収拾を考えています。
押さえるべきところは、寸止めで押さえています。
だからこそ、会社という集団で、生き残ってこられたのだと、

今思います。




 いつか私のような人に会ってみたいという未練はあります。
それでスイッチが切れないのでしょう。




しかし、社会での苦行の年月は、私を極度に用心深くしてしまいました。




例えば、アスペルガー症候群の大人たちで組織される、
自助グループといった中に
アスペルガー版のABCさんたちが、いたとしたらどうでしょう




そうなれば私は「どこに行っても同じだ」とばかり、
診断名をかなぐり捨ててしまいたくなるかもしれません。





しかしそんなことできないのは自分が一番よく知っています。
その時のすさまじい葛藤。「私には到底無理だ」、
これが限りある私の想像力が出した結論です。 





 アスペルガー症候群の診断名は、
私の障害の証であり、
自分のルーツを知る唯一の手掛かり
アイデンティティー
さらには夫との生活の質を保つための大切な道具です。




アクセサリーではありません。夫はこう言いました、




「つまり銀の食器って訳だね」




 私はこの無二の親友を大切に、ほんの少々の抗不安剤で
赤い靴の暴走を止めながら、高望みをせず、
ひっそりと生きていこうと思っております。



                   (山岸美代子)




上記文章に内山先生が添え書きまで寄せてくれた。
ron3.jpg


内山先生は私達夫婦を見てしんなりするとまで言ってくれた。




一方全く異なる意見を持つ集団組織があり、
その後訴訟沙汰に巻き込まれる事となる。


Scan0016-2.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

切れないスイッチ5 [星和社 自閉症論文集]

kodo4.jpg

 よこはま発達クリニックにて、
 夫の診断から半年後、慎重の上にも慎重を重ねて、
私の診断が下りました。アスペルガー症候群にAD/HDが合併。
 しかし困ったことが起こりました。
診断を受けてなお、私のスイッチが切れないのです。




 何のスイッチかと言えば、私の人生最古のこだわりである
自分が自閉症だという証拠集め」のです。




正式な診断名がついたというのに、さらに証拠が必要とは?






 実を申しますと、夫に指摘されるまでもなく、私も子どもの頃から、
自分が自閉症であるという信念を抱き続けておりました。




しかしながら、その根拠は、
夫のように明快なものではありません




夫はビデオのない時代、TVの男の子の一挙手、一投足を、
自分の頭の中で繰り返し繰り返し見て、自分が自閉症だと確信しました。




そこまで明快なら、誰が何と言おうと「自分は自閉症」なのです。




それに引き替え、私はと言えば、
「まあおとなしくてお人形さんみたい」と会う人ごとに
異口同音に言われたことや、



保育の専門家である保母の
「それにしても少しおとなしすぎて心配です」といったほのめかしに、
女の子は手が掛からなくて楽だと思い込んでいた母が、
仰天したという話、

そういった状況証拠のみです。





 ですから私の「こだわり」は、いつしか
「自閉症ではない証拠集め」のほうに移行していきました。




そのほうが、手っ取り早く効率的だったのです。




なにしろカナー型と比べれば一目瞭然、私が自閉症ではないとわかります。
ところが、そうやっていくらカナー型の情報を、集めても集めても
スイッチは切れてくれませんでした。




 そんな折りも折り、
「2歳まで歩かず、言葉もなかった。
4歳の頃は、目覚まし時計を分解し、取り出した小さな歯車を、
日がな一日くるくる回すのがお気に入りの遊びだった」
などというカナー型もどきの夫が登場し、




試しに手持ちカードを交換してみると、その 



どれをとっても同じじゃないが、何から何までそっくり同じ



加減に圧倒されました。




その後の不本意なリストラ、続く夫のうつ病発症でぐらぐらに
揺さぶられ、ついに自閉症研究の長足の進歩がもたらした
アスペルガー症候群」の存在を知り、もはや私が自閉症だという
証拠は出揃ったと、満を持して診断を受けたのに、
スイッチが切れない



……結局のところ、私は年を取りすぎたのです。



つづく・・・



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児
前の30件 | -

発達障害ランキング
にほんブログ村